電気窯による酸化焼成のピースに続いて、先日薪窯の本窯焚きで一緒に窯に入れた還元のピースが出来上がり、標本を作りましたのでご覧ください。
光沢具合は実物を見ないと解らないのですが、とてもきれいです。灰と藁灰、カオリンの3-5-2がスッキリと溶けていたり、4-3-1-2がカオリン系の穏やかなマットになっていたり、3-5-2-0が灰釉の雰囲気がでているなど、かなり大雑把にサンプリングした割によい結果が出ています。
さて、どの基礎釉をチョイスするか。そして色釉に挑戦するか。など悩むところです。
「自然・暮らし・アート・炎」の世界一小さなテーマパークをめざし、火中出産の神様より「咲耶姫(さくやひめ)キルンパーク」と名付けました
電気窯による酸化焼成のピースに続いて、先日薪窯の本窯焚きで一緒に窯に入れた還元のピースが出来上がり、標本を作りましたのでご覧ください。
光沢具合は実物を見ないと解らないのですが、とてもきれいです。灰と藁灰、カオリンの3-5-2がスッキリと溶けていたり、4-3-1-2がカオリン系の穏やかなマットになっていたり、3-5-2-0が灰釉の雰囲気がでているなど、かなり大雑把にサンプリングした割によい結果が出ています。
さて、どの基礎釉をチョイスするか。そして色釉に挑戦するか。など悩むところです。
6月19日 19:00よりねおかんぱーにゅ南部にて、釉薬研究に志願した5名(島田、宮下、綿貫、中村と村越)で平成25年度の小濁焼クラブの釉薬作りが始まった。
平成24年の小濁窯クラブの釉薬は、鉄分の多い透明釉。厚掛けはわずかに白濁、窯変が強い流れやすい釉だった。
さて、今回は?
昨年同様では進歩がない!と、いろいろ相談した結果、「中村灰(赤色、白色)と長石、天然藁灰、カオリン」の四種混合でピースを作るという少々高度な配合で目的地を探そうという事になる。
これがかけ終わった結果。
計量、摺り、釉かけ、マーキングと作業分担を行い細かな作業に突入。
いつもの赤白粘土合体ピースに付けていく。酸化と還元用の各2ピースづつ作った。
そして、1225℃の焼成結果は?(早っ)
うおっ、正直難しい!
概ね良く溶けているが貫入の入り具合、マット感、乳濁感、微妙に変化あり。
近々還元ピースが出来上がるので改めて公開しますが、これ実物見ないと解らない!
しかも、ちょっと見ただけでは理解できない!
でも私の目には、カオリン系のマット釉、流れる灰釉、ポテッとした透明な土灰釉。見えましたよ!
25年度小濁焼きクラブの皆さん。仮説と学習のために、釉薬の専門書と一緒に貸出ししますので希望の方はお申し出ください。
まずはご覧ください。
▼平成25年度小濁焼クラブの土用のテストピース焼成データ
▼焼成結果
h25年度小濁焼クラブのメンバーは、各自この焼成データを基に好きな色どちらかを選んで、野焼き作品、本窯作品を作っていただこうと思います。
一般的に収縮率は85%以上が好ましいと言われ、私も参考にしている。下の写真は上から順に、焼く前と同じ大きさの木型、今回のテストピース(赤の8:2)、市販粘土A、市販粘土B。
木型の右端から定規になっていて85%のところに●、92%のところに●がうってある。そして、テストピースのラインと右端を揃えて並べてみた。
市販粘土A(上から3番目)はかなり収縮の小さいものだがそれでも85%以下にはならず、市販粘土Bは90%を超えている。しかし、これは酸化焼成のピースなので、窯の雰囲気によってさらに収縮する可能性もある。・・・従って今回調整する粘土は収縮の面から見ると作りやすいとは言えない。
灰汁はキルンパークで5〜6回水を交換しながら抜いた。しかし完全に抜けきっていない状態。(左の桶…赤、右の桶…白)
とりあえず、ピースで単身を焼成してみた。↓
赤っぽい灰のほうは薄い茶色、白っぽい灰のほうは褐色が多少強くなっていて、違いは見た目で見分けられる。
灰汁が特に悪さをしているように見えないのでとりあえず擦り始めることにした。
ポットミルでとりあえず6時間を目安にかけ、乾燥させる作業に入る。
粉末1kgに対して360ccの水を足す
昨年まではいろいろな植物の灰を焼いた。
今年は今まで貯めていた貝類、骨の類を焼いてみた。もちろん釉薬用。
写真左上から、イノシシの骨、豚の骨、山の貝シリーズ(たにし、しじみ)、海の貝シリーズ(ホタテ、白バイ、蛤)。早速テストピースにゾッキ(単味)で塗って焼いてみることに。
面白くなってきた!