2010年9月20日月曜日

「籾殻くん炭器」こりゃ、iPadに次ぐエポックメーキングだわ

冷蔵庫、テレビ、iPad、時代時代で人々は革命的な出会いがあったろうが、正直これには驚いた。

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名称は「籾殻くん炭器」。この季節になると田んぼや農家の庭先でよく見かけるものだ。
モミ(籾)というのは、収穫した米の周りについている殻の事で、これを剥くと玄米になる。籾はそのものはなかなか腐敗せず、畑にすき込んだり培養土に混ぜて、通気性向上や土壌改良 を目的に利用する。籾殻をくん炭にするのは、さらにその効果を上げる目的もあると聞いた。

私自身、籾殻くん炭が必要な生活ではないので特に興味も持たなかったし、このシステムに触れる機械もなかった。まさか、自分が使うようになるとは・・。

今進めている「釉薬研究」でこれが登場した。
昨日から本格的に、この研究の第一歩である植物の灰を作り始めたのだ。沢山の原料の量がいる割にとれる灰の少ないこと・・。これがそもそもの、籾殻くん炭器を使う素因となるのだが。

昨日は赤松を焼いた。木が炭となり灰になるには相応の時間がかかる。しかも全てをキレイに燃やしきるのはなかなか難しい。
キャンプファイヤーじゃないので、水をかけておしまい。というわけにはいかない。結局最後は炭ごとかき集めバケツに入れ、一晩放置。これで朝には灰になってるだろう・・。そうは問屋がおろさなかった。

確かに朝まで熱かったが大量の炭が残っている。 こりゃだめだ。と、金ザルでこして炭だけさらに燃やすことに。名案とも思えないが、当座策として、植木鉢の底に金の網をしき、細かく残った炭を入れ再度火をつけてみた。そして昨日も大活躍の「籾殻くん炭器」再登場。すっぽりとかぶせてみる。すると、みるみる赤く燃え上がってきた。

このマシンはすごいぞ!なにせかぶせるだけ。
構造はブリキ製で漏斗(ろうと)を大きくして雨が入らない方向に穴を空けただけのものだが、 この合理的な構造がすごい。
暖められた空気が円筒を通って抜ける際、少し空間のある底の部分と、 細かく空いた穴から空気を吸って火を燃え上がらせる。さらに本体も熱くなって空気をどんどん煙突に送り込み、加速度的に温度が上昇。中の物が効率良く燃えていく。

但し本来のくん炭器とは目的や使い方が違う。籾殻くん炭は灰になったら意味がないので・・。
さておき、私にとってはエポックメーキングに他ならない。昨日までの"こやつ"の印象はガラッと変わった。キーホルダーにして持ち歩きたいくらいだ。農家には笑われそうだ・・。
25日の研究員のみなさんとやる灰作り研究会に向けて、何台増台しようか悩んでいるところ。

2010年9月18日土曜日

稲刈り本格始動の小濁で

早朝、キルンパークに行ってきた。昨日の雨の露もお日様がさしてくると気持ちよく輝いてくる。

懸案だった生コンの木枠外し。こんな作業すらやっとできた。なかなか時間に余裕がないこのごろ。
一緒に作業をお願いした飯塚直人さんにレンガ運びもお付き合いいただいて、窯場の土間にレンガが初上陸の絵。

わくわく〜っする。

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2010年9月1日水曜日

地元の土を使って陶芸作品を作るワーク

8月31日夏休み最終日、あいかわらずうだるような暑さの中、市内の小学校に呼んでいただき出張陶芸教室を開催した。

親子で参加するPTCの事業として「地元の土を使って日常使える焼き物を作る」をテーマに実施。
18組みの親子、計36名がおよそ2時間半の創作を楽しんだ。

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今回の土は、市内姫川原の麻苧田(あそだ)の土を5割に、珪砂と耐火度の高い粘土を加え1230度以上の還元焼成に耐えられるよう調整してみた。(中性焔で焼成予定)

地元の土を使ったワークに興味をお持ちの方はご連絡ください。