2011年5月21日土曜日

炭焼きはゼロ地点に立ったぞ

13:00。窯出しを迎えた。

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2日たっていまだ100℃。窯壁はまだ熱い。いやな予感。

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”ジャジャン!” おぉ〜っと。空っぽ。あれも、これも!?(3枚目 煙突に抜ける口)

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そして僅かに残る炭?は、カラカラ。

反省点や気づいたところ

  • 口を塞ぐ前に燃やし過ぎたのではないか(塞ぐのが遅かった)
  • 空気が入ってしまったのではないか(煙突の形状の問題、窯の隙間等の構造の問題、塞ぎかたの問題)
  • 材を燃やさずに炙るか、蒸し焼き状態にしたほうがよかったのではないか

改善案

  • 煙突を違う場所に作り排煙の方法を改善
  • 燃焼室を作るなど材に直接火を着けずに蒸し焼きにするイメージにする
  • 機密性を高めた構造に変更するか、もっと小さい密閉性のある方法をとる

何れを考えても、これぞという名案は浮かばない。きっと、上手く焼けた経験も無いからだろう。

よって、次のトライは、もっとサイズを小さくして空き缶などで成功してみよう。という坪井さんの提案でやってみることに。

6月9日に実施する。

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単純に失敗なのであるが、ようやく仮説が立てられる状態になった。

この器は、試しに仕掛けておいた、昨年の試験窯焚きで溶けなかった器。左は掛けた釉薬が一部溶けている。右は無釉だが、灰が当たって紫色に一部溶けあとが残っている。炭の熱だろう。

とりあえずの立ち位置の計測なので、もったいなかったがこれで良し。ゼロ地点に立った。

2011年5月20日金曜日

果たして陶芸の窯は、炭焼き窯となれるか!?

山で活動をしているとなにかと木が集まる。ましてやきものをやろうというのだから、恒常的に木が必要。種々の木が無駄なく活用できて2次製品を産んでいければ、さらに暮らしと木の関わりに説得力を持つというものだ。

さらに陶芸の窯も多目的に活用できればそんなに素晴らしいことはない。ということで、いつかやってみたかった炭焼きを、国際アウトドア専門学校の坪井さんの発案で、早くも実現した。

2年前から始めた”野焼き”では、乾いてよく燃えるものであれば、廃材でも堅木でも特に樹種を選ばないが細いものは火の持ちが悪くて使いづらい。

陶芸の窯では、短時間に燃えて火力があって熾が残らないものがいい。ということで、松や米松や杉も使う。

こうして残る「焼きものの薪になれない硬い木や竹」などは炭にしてしまえば恰好の燃料として利用できるのだ。それ以外にも、炭には様々なストーリーがある。これら含めて体験プログラムとすることも、目標の一つである。

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最初から成功しようなどとは思わない。坪井さんが調べた方法をスタート地点に、かなりざっくばらんに”やってみる”ことにした。

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余っていた薪から、いただいた不要な竹から、とりあえずなんでも詰めてみる。ぎっちりやったら、レンガで蓋をして一日目(12日)の作業終了。

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翌週(19日)早朝4:30に集合。早速点火する。煙道はレンガで絞り込み、1ブロック分に調整してある。それでも炎の引きは、さすがに燃焼効率抜群の陶芸の窯。すんなり火がついて炭材に燃え移っていく。

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直ぐに白い煙があたりに立ち込み、昇って間もない朝日に映り幻想的な雰囲気に包まれる。しかし現場では目もあけてられないくらい煙い。

陶芸の窯焚きに使っている熱電対という温度計をさして、窯内の温度を計測しながら作業を進める。妙高里山保全クラブさんのアドバイスが生きる。

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約6時間で焼成が済んでしまい、焚き口と煙突の穴を塞ぎ炭化へ。予定したより随分はやい。

今回は統計をとるための実験である。よって材料も杉から竹から無作為に入っている。どこで何が失敗だったか解るようひと通りの記録もした。

いよいよ明日、窯出しを予定している。途中経過の記録は改めて公開する予定。

さぎ草の植木鉢を球根の頒布会で展示

5月8日、妙高市文化ホールのさぎ草講習会に合流。アルネ小濁制作委員である入村さんと「アルネ小濁植木鉢講座」PR活動に勤しむ。

手作りの鉢は持ち味が違う。そう思っていただけたら嬉しいです。

夏には、真っ白なさぎ草が涼しげに舞う姿を小濁の鉢で味わえるでしょう。

ところで、この「アルネ小濁植木鉢講座」は、現在企画中ですが、植木鉢陶芸体験を含む市民講座を予定しています。

  • 手作り鉢で園芸を楽しんでみたいかた
  • この機会に本格的な植木鉢作りをやってみたい陶芸家のかた

におすすめです。近日募集開始します。お問い合わせ(info@artnais.net

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写真の植木鉢はねおかんぱーにゅ南部と、アルネ小濁の作品です。赤い土の作品は妙高の土を使っています。

ロクロの作品等、良い土色してます。

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仮称小濁窯 23年度は窯の修理でスタート

昨年末に完成した薪窯。雪掘り4回を経て、雪解けに恐る恐る再開。311の地震には、煙突のレンガが崩れて落下するアクシデント。

加えて、さすがにクリスマス後の試験焚きは、直後に雪が降り始めたこともあり、放置状態にて辺りは未整理状態。まずは片付けと修理から始まる。

そして、冬にたたんでおいた煙突をにょきっと突き出し、23年度の準備完了!!思いも新たにスタート。

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「妙高里山保全クラブ」の活動に参加。指導を受ける

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高床山森林公園キャンプ場の駐車場近くの池から、じゅんさい池周辺(正確でないかもしれません)をボランティアで整備している「妙高里山保全クラブ」という団体がある。

名前だけで関わりは薄かったのだが、同エリアで間伐材を活用した炭焼きをやっているというので、教えていただこうと活動日にお邪魔した。

6月14日朝9時。ウィーンとチェンソーや刈払機の音が山中に響く。比較的高齢のかたが多かったが培った知恵と、里山保全の思い、人同士の繋がりが訪れる人に癒しの空間を育ててくださっていると思うと、頭が下がる。

私の目的は炭焼き窯である。さっそく担当のかたのお手伝いをさせていただきつつ、アルネ小濁の炭焼きに役立てるべく、ノウハウを伝授いただく。失敗も多いと言うが、本やインターネットの情報とは違うリアルな話を伺うことができた。小濁とは国道を挟んだ山同士。

人材交流など、今後も協力していけたらいい。