2015年1月10日土曜日

子どもたちの土プロジェクト最終アップ

最後のワークが行われたのは、昨年暮れ12月。整形が困難、熱に弱く溶けてしまう、と思われる土を除いて、自分たちの土でいよいよ作品作りとなりました。

自分で採った土単体ではやはり収縮や強度の問題から、市販の信楽粘土を調合しようということになり、配合についてはある程度お任せで制作。

当初薪窯での焼成を予定していましたが、例年に無い早い時期からの大雪のため、窯は雪の下。残念ですが、電気窯の還元で焼成することに。

釉は天然雑木灰の透明釉です。

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▲素焼き完了

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▲釉掛け完了

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▲本焼き焼成後

 

いかがでしょうか?手に触って肉眼でご覧いただけないのが残念です。

自然味あふれる、地元のやきものになりました。

2014年11月23日日曜日

子どもたちの土プロジェクト 続報

素焼きの状態を観察したあと、いよいよ1200度以上の高温で焼くテストを行う。
先生と相談した結果、やはり釉薬を溶かす温度(いわゆる一般的なやきものの本焼き温度である1230度前後)で試してみることになった。

上は、前回素焼きの状態。
本焼きにあたって、溶けたり発泡したりする心配があるので、目の細かい貫入土で容器を作って焼成することにした。

焼きあがりがこれ。1225度の電気窯、酸化焼成。
素焼きでは似たようなオレンジ色もずいぶんと変わるものだ。
ついでに、その下の生土とも比較しよう。


観察

  1. ねばり:整形するには土同士がくっつくための粘りと、形を維持する性質が必要。とってきた土をなんとなく水で練って四角く固めたものは素焼きでバラバラになってしまった。これはそもそも形を作れない。バラバラになったものは、小さい受け皿に入れて焼いた。
  2. 収縮率:一般に陶芸の土として適している収縮率は85%〜92%くらいが目安となる。
    12版は85%、8番は82%、14番は60%?程度まで縮んでいる。概ね収縮率が高く、割れる危険性が大。
  3. 耐熱性:本焼きで受け皿にくっついてしまうものは、一部が溶けているので適さない。くっつかなかったものは、8,14,17,23。 12は△、1と24はNG。
  4. 色:本焼きで黒〜赤茶は鉄分を含んでいる証。黒い粒が溶けているようなものは砂鉄。できればあまり無い方がよい。

陶芸粘土としてつかえるか?

もちろん、それぞれ何らかの工夫をして、作るものや温度を工夫すれば使えるはずだ。
だがしかし、一般的な釉を溶かし、器を作るとなると、先ずは土が溶けないもの。収縮が少ないもの、となる。
そういった意味で、単体で使えるものはかなり限定されてきて、しかも本番も同じように焼ける保証は無い。
事実、電気のテスト窯ではきちんと焼けているものでも上手く焼けなかったケースは何度もある。
つまり、鉄分が多い土は厄介なのだ。

今回のテストでは、おおむね黄色っぽい土が溶けずに残り、黒い土は釉のように溶けてしまった。
砂目の粘土は比較的安全だった。
ということで、まとめると、収縮率や粘りなど調整して、もしかしたら使えそうなものは、8、17、23。
中でも23は目が均一で砂鉄も少なく、釉をかけると美しくなりそうな感じだ。

2014年11月13日木曜日

よだれ〜!子供たちが土をテーマにやきものプロジェクト

近くの小学校で、土をテーマに一年間勉強してきた締めくくりに、自分で探した土でやきもの作りをしようというプロジェクトが始まりまた。
相談を受けた私。本日提案させていただいたサンプルを回収。即素焼きに入ります。
妙高地区、24カ所のピースです。
生でも美しい!
もうたまりません。


はい。翌日。
700℃で素焼き、このようになりました。
流石!先入観無し。

2014年10月28日火曜日

h26小濁焼講座のしめくくり

▼Sさんfacebookより「1280度の世界から生まれた陶器達・・・。今年で3年目・・・。まだまだ精進が足りませね!!」

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▼Wさんfacebookより「こんな色になったよ!
同じ釉薬でも、土が違うと色も違う。
不思議ねぇ〜〜(OvO)

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▼Kさんfacebookより「2014の窯、開きました。
年々欲が出るらしく、悲喜こもごも。最初の年は焼けただけで嬉しかったのに(^.^;)
10点以上作ってイメージ通りいったのは2点だけでした。

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解らない、不思議、嬉しさや残念が感動になります。

ヤキモノ好きは世に沢山いるけれど、陶芸好き…作ることに興味を失わないで欲しい。なぜなら自分が自然の一部になれるから。

小濁焼は、自分で土を取って、自分で釉をブレンドして、自分で薪を割って、身の回りの自然の不思議や脅威に出逢える素晴らしい体験です。

今年も素晴らしかった!

講評

「今年の土は難儀だった」

もちろん焼成における薪の扱いの難しさも勉強になったが、最後はSさんの写真で分かる通り、1280度まで上がってしまうという昇温に関しては収穫のある窯焚きができた。途中、ブロワーによる熾のコントロールも覚えた。

ともあれ何と言っても土。採取〜電気窯によるテスト焼成の時は、こんなにラッキーな土は無いと思えるほどだったのに、薪で焼いてみると・・。

それも意外にも整形でも割れ、素焼きでも割れ・・結果的に歩留まりの悪い土だった。

薪窯の難しさを改めて知った年。しかしいよいよ面白い作品が取れるようにもなり、大きなな成果のあった年だった。

2014年6月25日水曜日

土研究その2(結果)と釉研究報告

6月11日。今年度のテストピース作りは土の調合と釉の調合を同じ日に行った。土のテストピースは素焼き無しで直接本焼き。窯はテスト用に購入した小型の電気窯。小さいので一気に高温になるのが便利だが1234℃以上に上がらなかった。
6月25日窯出し。テストの内容は、土と釉に分けて報告する。

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今年度は市内では珍しい須恵器を焼いた諏訪窯跡がある三ツ俣(みつまた)の土に挑戦する。原土のピースでは1230度焼成で収縮率90%という嬉しい縮まない土でホクホクしたが、濾してみて解ったこと・・・粘りがない。要するに砂気の多い土ということなのだが、微小の砂であるため、粘りのある土を配合しようとなり、昨年採った麻苧田(あそだ)を混ぜてみることにした。
収縮率の大きい麻苧田を5割混ぜてもこのとおりの85%。あとは、好みの触感と作るものに合わせて調合すればいいと思う。

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2年前から講座ではテーマを設けてきた。2012年は薪ストーブの灰。2013年は自然材料でマットな釉や鉄の入った釉。今年は、身近にある動物釉。ちょっぴり冒険して変わった素材に取り組んでみよう。ということだ。
但し、じっくりと試行錯誤ができないので、興味半分で決め打ち配合でやってみようとなった。
素材はカルシウム系。「淡水系の貝」と「イノシシの骨」前者は炭酸カルシウム、後者はリン酸カルシウム。(認識が間違っていたらすみません)
炭酸カルシウムは釉材料の石灰をイメージして基礎原料として、リン酸カルシウムは発足補助剤として仮説をたて調合してみた。
リン酸カルシウム(猪骨灰)のテスト骨灰は鉄赤釉の赤を際立たせ、藁白の白を安定させるという。まずは結果から。

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入れたものと入れないものの差を見るピースが準備できていないため資料不足。
藁白(乳濁釉)は良好に白い。但し上の配合は固そうで下は流れ気味。中間を狙えばいいのだろうがその配合にしても焼成の条件で左右されるのでどうしたものか。また、酸化では白いが還元では青くなるような気がする。

鉄赤は思った結果にならなかった。赤いと言えば赤いのだが、鮮やかな赤に近づけたいので鉄赤とは言い難い。貝はよく溶かしてビードロをイメージしたが、長石に対して5割配合したものは不透明になってしまい、全く筋違いな結果となった。

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本番釉は欲張らず、藁白、鉄黒?などとして今年の新作としたらどうだろうか、意見をもらおうと思う。