(資料)
土師器と須恵器
小濁窯で須恵器焼成
- 温度は、温度計によるものなので参考的なものです。
- 画像加工により多少色合いが強く見えると思います(彩度を高め)。
- テストピースは妙高の土を濾して、それを主成分に調整したもの。
地元土を活かすのに良いプロセスではないかと思います。窯出しが楽しみ。
「自然・暮らし・アート・炎」の世界一小さなテーマパークをめざし、火中出産の神様より「咲耶姫(さくやひめ)キルンパーク」と名付けました
最後のワークが行われたのは、昨年暮れ12月。整形が困難、熱に弱く溶けてしまう、と思われる土を除いて、自分たちの土でいよいよ作品作りとなりました。
自分で採った土単体ではやはり収縮や強度の問題から、市販の信楽粘土を調合しようということになり、配合についてはある程度お任せで制作。
当初薪窯での焼成を予定していましたが、例年に無い早い時期からの大雪のため、窯は雪の下。残念ですが、電気窯の還元で焼成することに。
釉は天然雑木灰の透明釉です。
▲素焼き完了
▲釉掛け完了
▲本焼き焼成後
いかがでしょうか?手に触って肉眼でご覧いただけないのが残念です。
自然味あふれる、地元のやきものになりました。
▼Sさんfacebookより「1280度の世界から生まれた陶器達・・・。今年で3年目・・・。まだまだ精進が足りませね!!」
▼Wさんfacebookより「こんな色になったよ!
同じ釉薬でも、土が違うと色も違う。
不思議ねぇ〜〜(OvO)」
▼Kさんfacebookより「2014の窯、開きました。
年々欲が出るらしく、悲喜こもごも。最初の年は焼けただけで嬉しかったのに(^.^;)
10点以上作ってイメージ通りいったのは2点だけでした。」
解らない、不思議、嬉しさや残念が感動になります。
ヤキモノ好きは世に沢山いるけれど、陶芸好き…作ることに興味を失わないで欲しい。なぜなら自分が自然の一部になれるから。
小濁焼は、自分で土を取って、自分で釉をブレンドして、自分で薪を割って、身の回りの自然の不思議や脅威に出逢える素晴らしい体験です。
今年も素晴らしかった!
「今年の土は難儀だった」
もちろん焼成における薪の扱いの難しさも勉強になったが、最後はSさんの写真で分かる通り、1280度まで上がってしまうという昇温に関しては収穫のある窯焚きができた。途中、ブロワーによる熾のコントロールも覚えた。
ともあれ何と言っても土。採取〜電気窯によるテスト焼成の時は、こんなにラッキーな土は無いと思えるほどだったのに、薪で焼いてみると・・。
それも意外にも整形でも割れ、素焼きでも割れ・・結果的に歩留まりの悪い土だった。
薪窯の難しさを改めて知った年。しかしいよいよ面白い作品が取れるようにもなり、大きなな成果のあった年だった。