2013年10月9日水曜日

釉薬研究最終報告「鉄釉」小濁焼クラブ

クラブの皆さん。おまたせいたしました〜。

以前の基礎釉に加えて、鉄釉そしてビードロ釉と少し欲張ってテストしたピースが出揃いました。

まずは、ご覧ください(右半分が新たに加わったテストピース)

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(解説)

先ず、前回基礎釉としてチョイスした「長石・中村灰・藁灰・カオリン」=4312。これはカオリンマット的なつや消し釉に良さそう。もう一つ、スッキリと解ける透明釉ということで、中間値を選んだ1342。

この二つの透明釉をベースに酸化鉄を徐々に加えて色釉を作ろう!という試みでした。

4312ベースは右半分の上2段。一段目はOF(酸化)二段目はRF(還元)です。
そして左から鉄が10%・7%・5%・2%となります。

1342ベースは右半分の上から3段めと4段目。OFとRFの配置、鉄の配合の配列は同じです。

 さぁ、どれがお気に入りでしょうか??

私は個人的には4312ベースの7%。酸化にも還元にも使えそうでとても渋い鉄赤と鈍い黄土色が出ています。蓋物やテクスチャ感のあるオブジェに似合いそう。実際に見るととてもいい味が出てますよ。

さて、ビードロ釉のほうはというと、今ひとつ中途半端で狙った効果が出ていないように思います。ということで、今回は不採用でしょうか?

さぁ、いよいよ今までのものを並べて本番釉を決定しましょう!いよいよですね。