2011年5月20日金曜日

果たして陶芸の窯は、炭焼き窯となれるか!?

山で活動をしているとなにかと木が集まる。ましてやきものをやろうというのだから、恒常的に木が必要。種々の木が無駄なく活用できて2次製品を産んでいければ、さらに暮らしと木の関わりに説得力を持つというものだ。

さらに陶芸の窯も多目的に活用できればそんなに素晴らしいことはない。ということで、いつかやってみたかった炭焼きを、国際アウトドア専門学校の坪井さんの発案で、早くも実現した。

2年前から始めた”野焼き”では、乾いてよく燃えるものであれば、廃材でも堅木でも特に樹種を選ばないが細いものは火の持ちが悪くて使いづらい。

陶芸の窯では、短時間に燃えて火力があって熾が残らないものがいい。ということで、松や米松や杉も使う。

こうして残る「焼きものの薪になれない硬い木や竹」などは炭にしてしまえば恰好の燃料として利用できるのだ。それ以外にも、炭には様々なストーリーがある。これら含めて体験プログラムとすることも、目標の一つである。

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最初から成功しようなどとは思わない。坪井さんが調べた方法をスタート地点に、かなりざっくばらんに”やってみる”ことにした。

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余っていた薪から、いただいた不要な竹から、とりあえずなんでも詰めてみる。ぎっちりやったら、レンガで蓋をして一日目(12日)の作業終了。

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翌週(19日)早朝4:30に集合。早速点火する。煙道はレンガで絞り込み、1ブロック分に調整してある。それでも炎の引きは、さすがに燃焼効率抜群の陶芸の窯。すんなり火がついて炭材に燃え移っていく。

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直ぐに白い煙があたりに立ち込み、昇って間もない朝日に映り幻想的な雰囲気に包まれる。しかし現場では目もあけてられないくらい煙い。

陶芸の窯焚きに使っている熱電対という温度計をさして、窯内の温度を計測しながら作業を進める。妙高里山保全クラブさんのアドバイスが生きる。

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約6時間で焼成が済んでしまい、焚き口と煙突の穴を塞ぎ炭化へ。予定したより随分はやい。

今回は統計をとるための実験である。よって材料も杉から竹から無作為に入っている。どこで何が失敗だったか解るようひと通りの記録もした。

いよいよ明日、窯出しを予定している。途中経過の記録は改めて公開する予定。