いよいよ、作品を入れて焼いてみることに。 今回の目的は、「生の窯を焼くこと」「どんな風に温度が上がっていくかの調査」「窯の安全性」この3つだ。
窯詰め
25日:窯詰めと言っても作品の点数は少ない。とりあえずこの日に合わせて作ってみた作品数点と、平ちゃんの器、竹田さんのオブジェ。 つくの立て方も見よう見まね。いろいろ相談しながら作業を進める。 竹田さんがやって来た。
詰め終わったら、出し入れ口にレンガを積み、土で目地を埋めて出来上がり。 すぐさま、少し炙っておく。 夜中の10時くらいまで作業を続けた。
焚き
26日:前日までの疲労を回復させ、気を引き締めて焚きに入る。温度計もセットする。9:00
20度スタートも、10:00くらいになってようやく窯の上に塗った土から湯気がたちのぼる。
11:30順調に昇温。軽く800度を超える。
14:00 1000度の窯内部。↑ 15:00若干のアクシデント。熾が溜まりすぎて温度が上がらない。1080度まできて中断。日も暮れてくるので外の薪を片付けたり、窯場の整理をする。
焚きその2
かれこれ1時間。熾はかさが減り、温度は500度まで下降。 改めてミーティング「残った熾を一端出して再会するか?このまま続行するか?」 結果、このまま続行。しかし、焚き方を工夫して熾が残らないように燃焼させることに。
19:00 1000度に復帰。熾は前より溜まっていない。 これからがなかなか上がらない。少し上がっては下がり、1時間に50度くらいしか上がっていかない。
そしてようやく24時。1200度超え。
その後、温度の下降上昇を繰り返し、1200度超えを合計3回繰り返すも、薪が無くなる。1210度を上回ることなく終了した。 大変残念ではあったが、薪のみで焚いた試験焚き。目的であった「窯焼き」「焚き方」「安全性」についてはチェックできた。
窯出し
28日:窯内部の様子をしっかりと確認する。炎の回り方、釉薬の溶け方、緋色の付き方、灰の振り方、熾の残り方・・。
地元、麻生田や小濁の土は鉄分が多く無釉でいい発色があったが、土がへたって亀裂の入るものも多い。 ベンガラ飛びカンナ無釉の平ちゃん作品はベンガラ部分に光沢。 上部の釉薬は溶けている。下部の釉薬は解けていない。
炎の流れをイメージした作品の詰め方が出来なかったが、途中穴から見て確認した様子を頭に焼き付け、次回「初窯」はさらによい結果が出せることと思う。