2013年10月13日日曜日

25年度小濁焼クラブ粘土(備忘録)

【木節粘土の必要量の計算方法と価格】
木節粘土の加水率は粉末1kgに対して360ccです。
原土5kgを60%とすると全量は8.3kgとなり、3.3kg分の木節粘土に必要な粉末木節粘土は2.4kgとなりますが、分かりやすいように2.5kgとして考えると、ちょうど原土の1/2量の粉末木節粘土を混ぜると、原土60%配合に相当します。
1kgの粉末木節粘土は100円で販売させていただこうと考えていますので、原土5kgを希望されているかたは木節粘土を2.5kg(250円)をお支払いください。原土は今年お使いになる分は無料でお分けします。

【野焼き粘土の作り方】
野焼きは急熱急冷で焼成します。そのため割れないように砂を沢山入れます。
「土:砂=10割:2から3割」です。
1200度を超えるやきものでは鉄が解けて作品や窯道具を壊すので、砂鉄には要注意ですが、野焼きの場合は800度程度なので心配ありません。
今回はご自身で採取した砂を使えます。お勧めは洗った川砂で中目でふるってください。多少の荒い細かいはOKです。ご用意出来ない方はこちらで準備しますが有償の場合もあります。

2013年10月9日水曜日

釉薬研究最終報告「鉄釉」小濁焼クラブ

クラブの皆さん。おまたせいたしました〜。

以前の基礎釉に加えて、鉄釉そしてビードロ釉と少し欲張ってテストしたピースが出揃いました。

まずは、ご覧ください(右半分が新たに加わったテストピース)

http://farm9.staticflickr.com/8276/10168075696_f724732d55_z.jpg

(解説)

先ず、前回基礎釉としてチョイスした「長石・中村灰・藁灰・カオリン」=4312。これはカオリンマット的なつや消し釉に良さそう。もう一つ、スッキリと解ける透明釉ということで、中間値を選んだ1342。

この二つの透明釉をベースに酸化鉄を徐々に加えて色釉を作ろう!という試みでした。

4312ベースは右半分の上2段。一段目はOF(酸化)二段目はRF(還元)です。
そして左から鉄が10%・7%・5%・2%となります。

1342ベースは右半分の上から3段めと4段目。OFとRFの配置、鉄の配合の配列は同じです。

 さぁ、どれがお気に入りでしょうか??

私は個人的には4312ベースの7%。酸化にも還元にも使えそうでとても渋い鉄赤と鈍い黄土色が出ています。蓋物やテクスチャ感のあるオブジェに似合いそう。実際に見るととてもいい味が出てますよ。

さて、ビードロ釉のほうはというと、今ひとつ中途半端で狙った効果が出ていないように思います。ということで、今回は不採用でしょうか?

さぁ、いよいよ今までのものを並べて本番釉を決定しましょう!いよいよですね。